あごと目線と胸の張り
今日は投球時の技術ポイント「胸の張り」についての考えを記そうと思います。
チームにうまく胸の張りを作れない選手はいませんか?
投球の時の胸の張りって重要ですよね。
特に腕を加速させる局面で、この動きが出ていないと、体幹の回旋もうまく発揮できず、腕の出力で球速を出そうとしてしまうようです。
しかし、この局面で胸の張りを意識させてしまうと、途端にぎこちなくなったりタイミングが合わなくなったり…
最悪こういった瞬間の動き(胸の張りや腕のしなり)を意識させてしまうと、投球リズムを崩してしまう恐れも(私はそれでイップスになりました)あります。
では、どうすればよいか。
胸の張りをうまく作れない選手の連続写真(もしくはスロー動画)に注目してみてください。
リリース前の腕の加速局面(いわゆるアクセレーションフェイズ)で恐らくあごがひけていませんか?
走り高跳びの背面跳びをイメージしてみてください。
ジャンプして体を反らしに行くときにあごを引いてしまうと体の反りの動作はうまく作れません。
バーをクリアしてから、あごを引くようにすると、自然と体が丸まり、無事に着地します。
これを投球でも利用します。
まず、着地を迎えて体幹の回旋に入るまでには、あごをやや上げて入ります。そうすると、首にも上手く力が抜け、自然と胸の張りが作られていきます。
そうすると自然と胸の張りが作られやすくなり、しなやかな上半身の使い方が身に付くかも!
しかし、あごを上げる、という意識では上手くタイミングが合わない人もいます。
そんなときは、しゃくれ投法がオススメです。
自然とあごが上がりやすく、首もとの緊張感が和らぎます。
口を「への字」に結んでいるプロ投手も多いですが、それでも同様の効果がありますね。
また、目線を上目遣いにするとどうしてもあごが引けてしまうので、「下目遣い」というのかわかりませんが、上から下を見下ろすようにすると、それも自然とあごが上がりやすくなりますね。
よく、日本人は脇やあごを締めたり引かせたりしがちですが、
ぜひお試しください🐮