SMART BASEBALL!

ある野球好きのブログです。

バッティング基礎ドリルその2

バッティング基礎ドリルその2を紹介します。

ドリル名「4分の1スイング」

目的:手首を撓屈させた状態から尺屈に向けて解放し、ヘッドを加速させる感覚をつかむ

行い方

①バットを保持し、トップハンド(右打者の右手)の肘を内に入れ、体とコネクト(一体化)させる。

②ボールを前方からトスしてもらい、打ち返す。

③フォローはとらず、手首が尺屈したところで止める。

注意点

※1撓屈をギリギリまで解かず、バットのヘッドが体にくっついている状態をキープする。

※2打つ瞬間には手首は尺屈するので、そこでは解放してあげる

※3少しグリップの間隔を開けて持つと、止めやすい。

※4前の脇を無理に締める必要は無く、打つ瞬間にはバットのヘッドが下がっている状態になるが全くオッケー(参考:宮川理論)

余分なところを省いているので手首の使い方に意識を集中できますし、省スペースで出来るので、例えば雨の日に室内メニューでも出来るのがメリットです。

デメリットは振りきらないのでフラストレーションが溜まることですかね。でも、意外と気持ちいいですよ。

操作性も高いので、我がチームでは、トスバッティング(いわゆるペッパー)でこの方式を採用しています。ぜひ、お試しください。

 

 

get sports「ヘッドが立つ」を視聴して

私の好きな番組にテレビ朝日系「get sports」があります。

前回の放送では、古田さんと稲葉さん前田さんが出演され、「ヘッドが立つ」をテーマに討論されておりました。(今ならYouTubeでも見れますね)

議論は流石に三人の名打者。それぞれの手首の使い方や、感覚が今後のヒントになったように感じています。

番組としては、「ヘッドが立つ」ではなく、「力の入る手首を保つ」という結論に導かれていました。

 

しかし自分が一番納得いかなかったのは、ゴルフの体育学博士安藤氏の理論でした。

 

手首の力が出るやり方として、ヘッドを上から押さえつけ、どこが力が入るかということを説明されておりました。

 

スタジオの皆さん納得されていたようですが、おかしくないですか?

 

ボールは前から飛んでくるのに何で上から押さえるんだ?

 

止まっているバットならわかるけど、加速がついているんだから、バットのヘッドが重くても上からの圧力はかかんないでしょ?

 

何となく言いくるめられたような雰囲気が出てますが、私の番組を見て学んだ、感じたことは以下の通りです。

 

・名打者の中で「ヘッドが立っている」感覚は確かにある。

・しかし実際に打っている瞬間ヘッドが立っている選手はいない

・恐らくヘッドが立つという感覚を得るときは、「バットヘッドが上を向く時」ではなく、「手首が撓屈する時」

インパクトの瞬間は、「ボールをとらえた感覚」だけ手に残り「ヘッドが立つ感覚」はないはず

・恐らく「ヘッドが立っている感覚」は、インパクトの直前

・そこからインパクトに向けて「手首が尺屈」し、バットヘッドが走る

 

まとめると、

ヘッドが立つという現象を感覚的に起こすには、

 

振り出しから、インパクト直前まで手首が撓屈している状態になる

 

ということだと思います。そしてその現象は、恐らく、手首に力を入れているわけでなくそして自ら撓屈している訳でもなく、

「バットが振りだされる時にヘッドの重みで手首が撓屈される」

というのが最も正しいのではないでしょうか?

 

古田さんのヘッドが立つスイングと、ヘッドが寝たスイングを比較すると、そのインパクトの時の角度よりも、

ヘッドが立つスイングのほうが、よりバットのヘッドが体から離れていくのが遅く、一気に加速されていました。

 

多分、本当に大事なところはここですね。

参考になりました。

 

体育学博士の理論や、テレビの編集によって、本質がとらえられないことは多々あります。私なりの解釈ですが、どうでしょうか?

 

ローボールヒッティングのすすめ

ほったからかしブログ再開です。

バッティングドリルがその1で終わってますが、書きたいことがあるので、徒然なるままに書かせてもらいます。

今回のテーマは「ローボールヒッティングのすすめ」です。

ローボールヒッターになりたくない、作りたくないチームは以下の文は読む必要ありません。

ローボールヒッティングのメリットは以下の通りです。

①恐らくどこもやってない。

日本の投手の指導は「低め」を大切にする傾向にあります。投手は「低めに投げろ」打者は「低めに手を出すな」プロ野球でも、高めに浮いた球が痛打される傾向にあります。
だからこそ、ピッチャーは低めを狙って投げてくる。
そこで、相手がコントロールできた低めの球を打ち返すんです。
低めの厳しい球を長打にされる。ピッチャーは恐怖を感じずにいられません。

②低めの球を強く打ち返せるスイングが身につく。

低めの球は長打が出にくいと言われています。しかし本当にそうでしょうか?高い方が飛ぶのならゴルフのティーももっと高ければいいのでは?
いや、飛びそうにないでしょ。
低めの方が遠心力を使えて飛びそうでしょ。
低めを飛ばすには、バットの重みや、遠心力を活用できる体の使い方を身につけることです。
ちなみに高めの打ち方として「バットのヘッドをかぶせる」というものがありますが、その打ち方では低めは打てません(絶対とは言わないが)。しかし、低めを打てるスイングはポイントを押さえれば高めも打てます(メイビー)。

③低めのボールの見極めができるようになる。

切れのいい変化球に対して多くのコーチはこう言います。
「低めに手を出すな」
いやいや、低めのストライクボールの見極めが出来るほど低めを練習していますか?
「低めはミノサン(見逃し三振)でもいい」
いやいや、あなた(コーチ)はいいかもしれんけど、選手はミノサンは嫌だろ。

それなら、打っちゃえ。低め打っちゃえ。

実はみんな知ってるよね。
「いいバッターには、ローボールヒッターが多い」の法則。それなら、いいバッターを育てるには…………………………

さあ、明日から低めを練習しよう!

バッティングの基礎ドリル その1

今日からはバッティングの基礎感覚づくりに焦点をおいたドリルを紹介したいと思います。

バッティングの基礎ドリル1は、

チョップ

です。

目的は上半身の効率的な力の出すためにはどう動かしたらいいのか感覚をつかむこと、です。

用意するものは、「柔らかいボール」

以上です。
柔らかいボールがなければ新聞紙や、靴下を丸めて作ったボールでも構いません。

練習方法は、自分でボールを投げ上げ、そのボールをチョップします。
ペアで正面から軽く投げてもらってもいいでしょう。

右投右打、左投左打は自分の利き手から始め、次に逆の腕、両手を合わせるとステップを踏んでいくといいでしょう。

上半身の動きに集中するために、下半身は膝立ちにしたり、椅子に座らせたりして行う方法もいいかもしれません。

目指す打球は強く遠くまで飛ぶ打球です。そのためには、どんなチョップの仕方をしたらいいか考えさせましょう。

当たる時に腕は伸ばしたほうがいいのか曲げたほうがいいのか

脇は締めたほうがいいのか開けたほうがいいのか
※左右で違いは?

強くチョップできるのは、どこからどこまでの範囲か(左右高低前後)
※左右で違いは?

当たったあとの腕はどう使うといいのか

などなど感じられると、左右の腕の使い方や、役割などもわかってくるのではないでしょうか?

スイング局面

またほったらかしにしておりました。

最後の局面のお話です。

判断局面でギリギリまで手首の尺屈を起こさず、(撓屈させたまま)トップハンドの肘をへそに持ってくるような動作ができると、いよいよスイングの開始です。
やや前方に動いたバットのグリップはそこでストップし、手首の尺屈とともにバットのヘッドの最終加速が始まります。
尺屈の限界点まで進むと、自然と手首は返り、ヘッドの軌道も変わります。(リストターン=バッティング終了)

ただ、ごっちゃになりやすいですが、あくまでもスイングは手首の尺屈です。
その前の肘をへそに持ってくる動作やバットが横倒しになるのは、あくまでも(それが正しくできている場合)判断局面の動きです。

よって、正しい判断局面の動きができていると、自然と正しいスイング局面の動きにつながっていきます。

しかし、スイング局面には重要な仕事がもう1つあります。

それは、タイミングや、ミートポイントの微調整です。

ステップしてバットを振りだしていくときに、踏み出した足の体重のかけ方や、胸の向きなどを操作できる自由度を残しておくとボールへのタイミングのずれや動くボールへの対処もしやすくなるのだと思います。よって、判断局面までよい動きで持っていければあとは、

自由に動かせる発想を残す

これがスイング局面に必要な動きです。

言葉にするととても難しいですね。

子どもたちにはどうやったらわかりやすく伝えることができるでしょうか?

ここが指導者の腕の見せどころですね。

判断局面その2

前回の記事からほったらかしにしておりました。

記事を見直してみると、小難しい内容になってきていますね。反省です。

判断局面の動きで良い打者は、最後の最後にヘッドが走る、みたいなことを書きました。

それでは、そう使うには、どうすればいいんでしょう?

バットのヘッドを出来るだけ自分の体から離さないことです。

逆に、どうしたら離れるんでしょうか?

おそらく原因は、体の回転と手のポジションの関係にあります。

体の回転が起きたとき、体の外側に手がポジショニングしている状態(特にいわゆるボトムハンドが伸びたような状態)だと、回転にバットが取り残され、バットが外側に引っ張られるような力を受けます(いわゆる遠心力だと思う)。その結果バットのヘッドは体から離れ、外回りをしながら加速していきます。

体の回転が起きたときのよい手のポジショニングとは、体の前側に常に手があるようなポジションかつ、手や腕はむしる動かない意識です(引っ張られるような感覚もなく、ただ体と手の関係性が常に変わらない体の回転)。


うーん、ここまで書いてまたまた難しくなってきていますね。自分で見直してもワケわかりません。これでは、部員にも伝わらない…

もう少し修行し直してきます。

判断局面

今日は判断局面についての記事です。

判断局面とは、ボールを打つか打たないか判断をするギリギリのところまでの動きを指します。

一般的にそれは、スイング動作を始める直前、要するにトップの状態から手が前方に動き出す場面を指す、と思われがちですが私の解釈は違います。

私の判断局面は、いわゆる「ハーフスイングの直前」まで、です。
実際にそこで止まって見送ることができるのだから、そうだと思います。

しかし、恐らく、際どい球をハーフスイング手前で止められる打者にはそんな意識はないと思います。
自然に、あるいは無意識的に、「止まって」いるのです。

そして、そこで止まることができる打者は、判断局面で正しいメカニクスで動けているということです。

詳しいメカニクスは省きますが、バットの最終加速は、「手首の尺屈」だと感じています。
ハンマーで釘を打つときのあの動きを打撃だとそのまま横にした感じです。
しかし、最後の最後にヘッドを加速させるはずの尺屈が、多くの選手は、スイング初期に起きてしまい、バットのヘッドが早く体から離れる動きになります。

スイングで手を積極的に使おうとした結果としてそうなる人もいれば、逆に体の回転に引っ張られるような手の使い方の結果、早期に尺屈が出てしまう人もいます。

尺屈を最後に使うには、振りだす直前に手首を撓屈させる必要があります。

今日はここまで。眠いので寝ます